京都出町の暮らし

近くには鴨川・京都御所・出町枡形商店街など..大好きな場所で暮らす日常を書きたいままに

コロナ禍の今、料理教室のサブスクに1か月通ってみた



「単発のイベントで、何か良いのないかなー?」と京都の料理教室 ラキャリエール クッキングスクールのホームページを見ていたら、お得すぎるチケットを発見!(こちらのチケットはすでに完売しました)

www.taiwa.ac.jp

通常1回のレッスンが5000円前後することから考えて、1か月で5回行けば元が取れてしまう。

料理は毎日しているけど、たまにはプロに習うのもいいかもしれない。最近手抜きを極めてるしな〜。それに久しぶりに学生気分で料理学校に学びに行くのも楽しいかも。という気軽な気持ちで受講を決めた。

1か月で受講したレッスン

1週目
・料理応用おばんざい(焼き鰤のみぞれ汁、ひじき入り白和え、丸だいこんとイカのたいたん)
・料理基礎(マカロニグラタン、カルパッチョ
・料理入門(鶏の照り焼き丼、味噌汁)
・パン基礎(パンコンプレ、クランベリークリームチーズ米粉パン)
2週目
・菓子基礎(スポンジケーキ生地の生クリームの塗り方)
・料理入門(サバの塩焼き、サバのトマト煮)
・料理基礎(鯵の卸し煮、ほうれん草の胡麻和え)
・料理応用イタリアン(リボリータ、ペンネ カルボナーラ、鶏のローマ風煮込み)
3週目
・パン応用(ブリオッシュアテット、ティーブリオッシュ、ニッダベーユ
・料理基礎(オムライス、かぼちゃのポタージュ)
・料理応用おうちごはん・韓国料理(チヂミ、ビビンバ、サムゲタン風スープ)
・料理入門(蒸し鶏と茹で卵の香味ダレ掛け、中華風春雨サラダ)
4週目
・菓子応用(ガレットデロワ、スノーボール)
・料理基礎(豆腐ハンバーグ、ポテトサラダ)
・料理入門(サーモンフライ、茄子の揚げびたし)
・料理応用フレンチ(グリンピースのフランス風、トリュファード、豚ロース肉のプラムソース)
5週目
・パン基礎(ハムロール、グラタンパン)
・料理基礎(茶碗蒸し、鰤大根)
・料理応用おばんざい(おいなりさん、畑菜の煮びたし、鰯の利休揚げ)
・料理入門(鍋で炊く白ごはん、豚の生姜焼き)

あらかじめ1か月のスケジュールが決まっており、好きな授業を好きなだけネットで予約できる。期間中、受講可能なレッスンはひと通り予約した上で、魚をさばいたり、お菓子やパンなどのレッスンは同じ内容のものでも、複数回受講した。

 料理レッスン

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料理基礎(豆腐ハンバーグ)

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料理応用おばんざい(おいなりさん、畑菜の煮びたし、鰯の利休揚げ)

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料理基礎(茶碗蒸し、鰤大根)

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料理応用おうちごはん・韓国料理(チヂミ、ビビンバ、サムゲタン風スープ)

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料理基礎(オムライス、かぼちゃのポタージュ)

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料理応用イタリアン(ペンネ カルボナーラ

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料理応用フレンチ(豚ロース肉のプラムソース)

料理は毎日やっているものの、なんとなくいつもこんなかんじでやってるけど、合ってる?という疑問も出てくる中、今回改めて料理基礎や入門のレッスンを受けたことで、自分の中で曖昧だった部分が解消されてスッキリした。

ホワイトソースを作る時には、バターが溶けた鍋に小麦粉を入れたら、粉に火を通して粉臭さをとばすためにまずはしっかり炒めるとか、牛乳を加えて小麦粉とバターになじませたら、だまができないように鍋に叩きつけるくらいの勢いで混ぜるとか、いつ何をするべきで、その工程がなぜ必要なのか、そして具体的にはどれくらいやるべきなのかという詳細がクリアになった。

ハンバーグを捏ねる時には、肉の油を溶かさないことばかりに集中していたけれど、最後に一瞬、ガーっとしっかり混ぜて、肉を結着させる必要があることを先生から教わった。どれくらい混ぜるかというと、ボールの底にミンチ肉の白い油が付くくらい。今までこれをやっていなかったから、焼いている途中にハンバーグが割れて、そこから肉汁が出てしまっていたのだと分かった。

魚の身を切る時は、包丁の刃をギコギコするのではなく、スッと入れて切るというのは1回目のレッスンでは頭ではわかっていても、ついギコギコしてしまい、先生から何度も指摘を受けた。しかし、3回しっかり習ったことで、最後のレッスンでは魚の身に包丁を入れる時は、スッと!ということが手にもインプットされ、きれいな3枚卸がスイスイできるようになった。

コロナが騒がれていた時期だったので、他に生徒がいなくて、先生とのマンツーマン授業だった日もあったことは、予想外だった。広い教室に2人だけ。のんびり気軽に受講するつもりが、これはやるしかないと気合いを入れて頑張った。

お菓子レッスン ガレットデロワ

今回一番楽しかったのが、お菓子レッスンだった。

ガレットデロワを作る過程で、パイ生地を重ねたり、絵を描いたりしながら、ふと、子供の頃、工作遊びが好きだったことを思い出した。

写真上から、レッスン1回目、2回目、3回目。

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ガレットデロワ1回目

デモンストレーション後、初めて作った。

お菓子作りは、料理とは少し違っていて、材料の計量は1グラムのずれもないようにきっちりするのが基本だとはじめに先生の説明があった。

そして、各工程、きちんと丁寧に作業していくことで、完璧な仕上がりになると頭では分かっていたのに、途中ついアバウトに作業をしてしまったところが見事に仕上がりに現れてしまった。

失敗したところ
・中身のクリーム(クレーム・ダマンド)をわずかに分離させてしまった
・表面に卵を多く塗ってしまった箇所があり、そこが焦げてしまった
・包丁の背で線を描くべきところを刃でやってしまい、そこだけ太い線に焼きあがってしまった
・中身のクリーム(クレーム・ダマンド)を外側に絞り過ぎたせいで、パイ生地からはみ出した部分が焦げてしまった

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ガレットデロワ2回目

前回の反省を生かして、今回は丁寧に丁寧に作業することを心掛けた。その甲斐あって、表面上きれいに出来たのだけど、1点だけ課題が残った。

失敗したところ
・中身のクリーム(クレーム・ダマンド)をまたわずかに分離させてしまった

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ガレットデロワ3回目

前回きれいに出来たので、3回目はパイ生地に絵をより細かく描いてみた。

中身のクリーム(クレーム・ダマンド)を作る際には細心の注意を払い、小さじ1杯よりも少なく卵を加えながら混ぜ合わせていったおかげで、ついに完璧なガレットデロワを作ることができた(やったー!)

感覚的なことは、実際にやってみて反省し、またやってみる。を繰り返すことでしか身に付いていかないものだなあと改めて実感した。

パンレッスン

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パン基礎(ハムロール、グラタンパン)

パン生地作りは何回やっても飽きない作業だった。はじめ、小麦粉や砂糖やイーストやバターや塩などの材料を混ぜ合わせた初期の段階では、生地がべちゃべちゃで、これは永遠にまとまらないだろうという状態から、根気よく捏ねたりたたいたりしていくうちに、グルテンが形成されて生地がふっくらまとまってきたり、ホイロで発酵させることによって膨らんだり、手を加えたり時間を置くことによって、どんどん変化していく様子を見たり感じたりすることがとても面白かった。

お菓子やパンが焼き上がるまでの待ち時間には、レッスンを振り返ったり、先生とお話したりするティータイムがあった。

お菓子やパンのレッスンでは、持ち帰りの箱や袋を料理教室で用意してくださるので、とても便利で、珍しい料理やお菓子のお土産は、家族にも大変喜ばれた。

 


さいごに

結果1か月で30レッスンを受講し、楽しく料理の腕を上げることができた!

7名の先生方はそれぞれ明るく個性的で、力量のある方ばかりだった。料理の腕前や知識だけではなく、生徒の力を伸ばしてあげたい!という本気の指導やその姿勢にも良い刺激を受けた。

教えていただく中で、普段自己流でやっていた料理方法が案外正解だったんだとか、出来が今一つだと思っていたメニューは、なるほどこのひと手間が足りなかったのかなど、曖昧だった部分がきっちり埋まっていくかんじが心地よく、何より試行錯誤の日々が楽しくて、あっという間の1か月だった。

先生のデモンストレーションを見てわかったつもりでも、じゃあ実際にやってみましょうとなるとうまくいかないこともあり、頭でわかってもできないもどかしさと、何度もやるうちにできるようになったうれしさもあって、どんどん夢中になってしまった。

広々とした教室はいつも清潔で、COVID-19対策もきちんとされていたので、コロナ禍でも安心して通うことが出来た。ありがとうございました。